ROLEX DATEJUSTレビュー、日常に寄り添う高級な時計

普段身につける物をレビューするというのは、少し熱が入る。毎日身につけるものほど、物には苦楽を共にしたことで愛着がこもり、世界中で多くの人が所有するアイテムが自分だけの物になっていくからだ。

長く身につけているアイテムの中で、今回は左腕につけている時計の話。

時計といえば、Apple Watch、G-SHOCKという比較的気軽に手に入る時計もいえば、1本数百万円もする高級な機械式時計もある。

高級な機械式時計といえば、どんなブランドを思い浮かべるだろうか。

おそらくほとんどの人がロレックスを思い浮かべるだろう。

ロレックスは、他ブランドに比べて圧倒的なブランド力と信頼性、堅牢で耐久性に優れたケース、さらには高精度な自社製ムーブメントという魅力をもった、スイス時計業界の頂端に立つメーカーである。

そんなロレックスの中で、「ビジネスにもカジュアルにも合う高級時計」。それが、DATEJUST(デイトジャスト)だった。

DATEJUSTは、デイトナやGMTマスターⅱのように、デザインとして主張の激しい時計ではない。しかし、シンプルなデザインながらも確かな存在感を放つその姿は、時計好きでなくとも一目で「美しい」と感じさせる力を持っている。

タイムレスなデザイン美

デイトジャストの魅力のひとつは、その完成されたデザインのバランスにある。今回私が選んだのは、36mmのオイスタースチール、ベゼルはドーム型、ダイヤルはブライドブラックという真っ暗でもなく、グレーでもない黒。インデックスはバータイプ。ジュビリーブレスとの組み合わせが絶妙で、クラシックさとモダンさを両立している。

外観だけが魅力なのではない。装着感が心地よい。ケース厚も程よく、スーツの袖口にも収まりがよく、日常の動きに自然と馴染んでくれる。ジュビリーブレスの滑らかな駒の動きも、肌に吸い付くような快適さがある。仕事中も、プライベートの外出中も、ふとした瞬間に腕元を見て「やっぱりこれを選んでよかった」と思わせてくれる。

価格は2025年5月25日現在、1,166,000円(税込)。高級だ。

DATEJUSTはどちらかというと、スーツやビジネスカジュアルに合う。その一方でフーディ、パーカーには少し合わせづらい。ジュビリーブレスなら尚更。

ちなみにロレックスの正規店で購入した。百貨店に入っている都内での屈指の人気店だ。ロレックスマラソンという言葉が巷にあるようで、まさにロレックスマラソンをして購入した。

しかし、人生にはまさか、が存在する。

たった1回の訪問で上記のロレックスの時計を購入することができた。

ロレックスに入店して、早速店員さんが話しかけてくれて、「どの商品をお求めでしょうか」との問いがあった。自分からは口頭で細かく言っても時間がかかるし正しく言えるか自信がなかったので、事前にロレックスのホームページで検索、型を指定しておいて、その検索画面を表示したスマホを見せた。

しばらく、といっても5分、10分くらい待たされた。その間は手持ち無沙汰なので、店内の展示用のロレックスの時計を眺めていた。エクスプローラー1もいいなぁ、36mmって結構小さいなぁなどと考えていた。

そして、店員さんが戻ってきて、「ご案内できる商品がございます」という確定演出のアナウンスがあり、購入に至ったのである。

正規店で買うか、2次流通の店舗で買うかは本人の自由ではあるけれども、正規店で買うのはロマンがあると個人的には感じる。

DATEJUSTはダイヤル、ベゼルなど細かく指定できるのがメリットである反面、完全に求めている商品に出会える可能性はかなり低い。その点、私は運が良かった。奇跡だ。

ロレックスならではの機能性と信頼感

実用時計としての信頼性も、ロレックスならではだ。

デイトジャストには自社開発のキャリバー3235が搭載されており、約70時間のパワーリザーブに加え、日差−2〜+2秒というクロノメーター認定を上回る精度を誇る。

サイクロップレンズによる日付表示も思った以上に便利だ。予定を確認するたびに、パッと読み取れる視認性の高さは日常使いにおいて大きなポイントとなる。

さらに100mの防水性も備えており、「うっかり雨に濡れた」「洗面所で水滴が跳ねた」などのシーンでもまったく不安がない。

つまりこの時計は、美しさと堅牢さ、そして正確さの三拍子が揃っている。高級時計でありながら、棚に飾るのではなく「日々使ってこそ価値がある」と思わせてくれる。

所有することの意味と満足感

繰り返しになるが、デイトジャストは決して「派手な」時計ではない。

しかし、だからこそ良い。誰にでもわかるラグジュアリーではなく、「分かる人には分かる」、「控えめな上質感」が漂っている。

例えば、ビジネスの打ち合わせの場でこの時計を身につけていても、自己主張が強すぎることはない。けれども、相手の視線がふと時計に向かうのを感じた時、「伝わったな」と密かに嬉しくなる。

そんな、大人の自己表現を静かに支えてくれる1本だ。

また、資産性の高さも見逃せない。中古市場でも安定した人気があり、モデルによっては値上がりしていることもある。つまり、「嗜好品」であると同時に、資産としての一面も持ち合わせているのだ。

誰に薦めたいか

ロレックスの中で最初の1本を選ぶなら、私は迷わずデイトジャストを薦める。実用性・デザイン・所有満足感のすべてが高次元でバランスされており、一生付き合える時計としての完成度は非常に高い。

DATEJUSTを正面から撮影した画像

ビジネスで新たな役職についたタイミング、人生の節目、あるいは何か自分を称えたい時。そんな瞬間に選ぶ時計として、デイトジャストは間違いなくふさわしい。

この時計は、ただ時を刻むだけではない。「自分にとっての節目を記憶に刻む」ための、かけがえのないパートナーとなってくれるはずだ。

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